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《オブジェクト》
H2500 × W2500 × D400mm
箱根湯本ホテル旧本館の瓦礫
2021
これらのオブジェは、ある場所から拾ってきてそれを綺麗に洗い並置したものである。本展覧会の会場である箱根湯本ホテルは、別館で、その下には現在空き地となっている旧本館があった。取り壊された建物は、一階二階の床と壁面のコンクリートが剥き出しの状態で放置されている。これらのオブジェは、そこに落ちていた旧本館にあった温泉の浴槽や窓、床などに使われていた建材の瓦礫である。旧本館跡の空き地にも作品を展示している。 《中間地点》
それは、あたかも一つの完成した彫刻作品のようでありながら、かつてあった建築物を構成していた部分(パーツ)である。これらは本来、産業廃棄物であり鑑賞の対象ではないのだが、会場に展示することで、かつてあった建物を想起させるとともに、どこか美しさすら感じる
対象物(オブジェクト)となった。
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