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《拡張ソングミュージック》
H300 × W300 レコード・アクリル絵具 2024
音が鳴ると空気が振動し波となって耳に伝わる。 この振動(波)を記録し再生できるようにしたものがレコードだ。 レコードには音溝と呼ばれる溝が掘られてる。この溝にレコード針が触れると溝の 形状に合わせて針が小さく動く。レコードプレイヤーについている針は、左右に動 くことでレコードの溝を正確に読み取る。こうして、「音」が再生されるのだ。 レコードの溝に傷や誇りがたまるとノイズとして雑音になる。 この現象を経験した私は、小さなノイズによって新たな音楽が生まれたと考えた。 普段作曲している私は、音階のある、意識的に鳴らすことができる楽器を用いて制 作している。よって自分自身が予想できる音楽を制作しているのだ。レコードに記 録された音楽も同様だ。そこで、レコードの溝を操作し、新たな楽器として自分自 身も予知できない全く新しい楽曲制作を試みた。
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