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山手線内回り用ノイズキャンセリング

600×600mm 

イヤホン・MP3
1時間5分

2024

公共の場や様々な音が飛び交う街の中で自分自身が繊細に音を視聴する道具として イヤホンを用いている。持ち運びを想定されたフォルムは私たちの身体にフィットし、 イヤホンが体の一部になる。イヤホンには L と R があり2つの音を組み分け別々に装 着することによって音の奥行きを感じ、中心を視聴している。私は、この機能を覆す 試みだ。ボリュームを大きくすることによってイヤホンから音がこちらに漏れ出して くる。漏れた音は、耳に装着することを想定された商品のため、ボリュームに制限が ありかすかにしか聞こえない。そのかすかな音には、装着している時に感じられない 焦らしさがある。イヤホンから流れている音は、山手線乗車中の音である。都市の中心をぐるぐると回る山手線。この音を円に配置したイヤホンに流し、漏れた音を鑑賞する作品だ。

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